【ピエロの頬に描かれている涙の理由は?】

サーカスのピエロって、涙のメイクがしてありますよね。

どうして泣いているのでしょうか。
人々を楽しませる役割のピエロですが、その涙のメイクにはどういった背景が有るのでしょうか?
ネットで調べてみました。

まずは道化師について調べてみました

ピエロ=道化師と言う言い方をしますよね。
道化師とはどんな職業なのでしょうか?

道化師(どうけし、中国語:小丑)または道化(どうけ)とは、滑稽な格好、行動、言動などをして他人を楽しませる者(大道芸人)。サーカスのクラウン?(clown) や、中世ヨーロッパの宮廷道化師?(jester) がそれにあた

ピエロの特徴

派手な衣装と化粧をし、サーカスなどに登場するコメディアンのことを「クラウン」とよぶ。日本では「ピエロ」と呼ばれることも多いが、ピエロはクラウンの一種である。こうしたもののステレオタイプな例は、マクドナルドのイメージキャラクター「ドナルド・マクドナルド(※本家はロナルド・マクドナルド)」や、バットマンのジョーカーなどにみることができる。また、フランスにおけるピエロの起源は、コメディア・デラルテに登場する、プルチネッラとする説がある。

ピエロの歴史

道化師の歴史は古代エジプトまで遡ることができる。中世のヨーロッパなどでは、特権階級にある人物が城内に道化としての従者を雇っていたことが確認されており、「宮廷道化師」と呼ばれている。宮廷道化師達の肖像は犬と一緒に描かれることが多く、彼らが犬と同様に王の持ち物とされていたことを裏付けている。シェイクスピアの戯曲などにもしばしば登場し、重要な役を担う。日本では明治時代に初めて曲芸を行った。

宮廷道化師(ジェスター)

宮廷道化師の仕事は、その名の通りの主人または周囲の人物達を楽しませる役割を担っていた。また、宮廷道化師達は小人症などの肉体的障害を持っているものが多く、笑い物としての対象にされていた。しかし、君主に向かって無礼なことでも自由にものを言うことができる唯一の存在でもあった。曲芸よりは冗談やジョークを言う芸風を主とする道化師である。

また、その職業的な役割(君主の機嫌取り:君主の感情を操れること)から、国家間の紛争における仲介(連絡)者や、行政と民の中立な立場で世間の風評を演技(表現:意見)する等、オンブズマン?(Ombudsman) としての役割も果たしていた説が有る。

ジョーカー

トランプでよく登場するジョーカーはジャック、クィーン、キングが宮廷の王族を意味する絵柄から関連して宮廷道化師が描かれることが多い。

 

クラウン

現在では曲芸と曲芸の間の「間(ま)」を埋めて観客の曲芸への余韻を冷めさせない役目として作られたおどけ役の、曲芸もでき司会(日本的な視点では客いじりも行う)もする役者である。18世紀頃イギリスのサーカス(サーカスの前身である円形の劇場での曲馬ショー)の中で「おどけ役」を演じていた役者が自らのことを「クラウン」と名乗ったのがクラウンの始まりだとされている。クラウンの意味にはのろま、ばか、おどけ者、おどける、ふざける、田舎ものなどの意味を含む。18世紀当時は曲馬ショーと曲馬ショーとの間に曲馬乗りを下手に演じたり、パロディをしたりしていた。

ピエロ

クラウン自体はおどけ役だがその中でも馬鹿にされる人と言われる。つまりクラウンよりもさらに馬鹿にされる芸風(日本的な視点ではツッコミが無いボケ役)を行う。クラウンとピエロの細かい違いはメイクに涙マークが付くとピエロになる。涙のマークは馬鹿にされながら観客を笑わせているがそこには悲しみを持つという意味を表現したものであるとされる。またピエロはフランスの喜劇芝居の中に登場する事が多い。

上記の事から
道化師=ピエロだけではなくて、道化師の種類として、ピエロが有ると言う事ですね。
バットマンのジョーカーは宮廷道化師になるんですかね。

上記のピエロの項目で「馬鹿にされながら観客を笑わせているがそこには悲しみを持つ」と有ります。
ピエロは悲しいんですね。

馬鹿にされて悲しい。

そうしなければならない理由が有ってしたくもないのにしているから悲しい。

またはそれ以外の理由で悲しい。

涙のメイク一つで、ただの愉快な道化では無く何か有っての事なのだと考えさせられますね。

ピエロの涙に関するお話

こんなお話を紹介しているサイトが有りました。

あるところに,貧しいひとりの男が住んでいました。
その男はサーカスの道化師をして暮らしていました。
小さな殺風景な安アパートそれが彼のねぐらです。

日々の暮らしは貧しかったけれど、彼の心は満たされていました。
なぜなら、彼にはひとつの夢があったからです。

彼は、毎日、ピエロの姿で街角に立ち、
パントマイムでピエロの演技の練習をしていました。
街に暮らしている身寄りのない子どもたちが集まり、
彼の演技を見て喜びました。

けして、サーカスなど見にいけない子どもたちです。
明日のパンを買うお金さえ働かなければ手に入らない子どもたちでした。

それでも助け合って健気に暮らしているのでした。
彼は自分の演技を見て子どもたちが喜んでくれるただそれだけで
しあわせでした。

また、公園のベンチには年を取ったおじいさんとおばあさんも日向ぼっこにやってきました。
「まぁ。まぁ。なんて楽しいこと・・・」
おばあさんは自分が少女だった頃を思い出して夢見るように微笑みました。それを見ておじいさんもうれしそうな笑顔を浮かべています。

彼はますます、やさしく微笑みながら無言の演技を続けるのでした。
いつもピエロの周りには、淋しがり屋の人たちが集まりました。
お腹をすかせた野良犬や野良猫もやってきて、
ピエロは自分のお昼を分けてあげるのでした。

仕事がうまくいかなくて何もかも嫌になった男が、
街角で立ちどまりピエロの姿を見つめました。
ただひたすらに人々に笑顔を振り撒いて…

『なんになるんだ・・・?』

と思ってた人々の心に笑いを届けるその姿、大きく微笑んだ口元、
彼が演じる泣き笑いのペーソスを、じっとみているうちに、
なぜかこころが軽くなっていくのでした。

彼の夢、それは人々の心に笑顔を届けること、
ピエロの姿を通して愛を届けることでした。

街角で、自分を見て喜んでくれる人がいる、それが彼の幸福でした。

ある日、ピエロはひとりの少女と出逢いました。
少女は雪のように清らかな白い肌、美しい長い髪、
きらきらと星のように輝く大きな瞳を持った美しい人でした。

彼女はやはり街角で花を売って暮らしていました。
ピエロは彼女に恋をしました。毎日毎日彼女を想い暮らしました。

少女は目が見えませんでした。
彼女はピエロの演技を目で見ることはできなかったけれど、
こころの目で見ることができました。

少女はいつも街角に立ち、人々の笑い声を聞いては
うれしそうに目を輝かせました。
集まった人々は少女の花も買ってくれました。

いつしかふたりは恋に落ち、少女はピエロを愛しました。
ふたりはピエロの部屋で暮らし始めました。

殺風景だったピエロの部屋はまるで花が咲いたように明るくなり、
ふたりはとても楽しくしあわせな日々を送りました。

ある日、少女は
「あなたのお顔を見れたらどんなに素敵でしょう・・・」
といいました。

ピエロは少女に光を戻してあげたくなりました。
彼は少女をお医者さんに連れて行きました。
お医者さんは、少女の目は手術をすれば見えるようになると告げました。
ピエロは喜んで

「君の眼は僕がきっと、治してあげる・・・」
と少女に約束したのでした。

それからのピエロは街角に立つことも忘れ、
毎日、朝早くから夜遅くまで必死に働きました。

やっと貯まったお金を握り締め、ピエロは少女を連れて、
街の大きな病院へ行きました。そして、少女は眼の手術を受けました。

手術は成功しました。
ピエロは毎晩少女を見舞い、献身的に看病しました。
そのお陰で順調に回復し、今日はいよいよ、眼の包帯をはずす日です。
朝、お医者さんがきて、少女の眼を覆った包帯を取りました。

清らかな光に満ちた朝の姿が、
闇に包まれていた少女の眼の中に飛び込んできました。
夢にまで見たこの瞬間、少女は光に包まれたのでした。
少女は、うれしかった、そしてこの喜びをピエロと分ち合いたいと願いました。

その時、ピエロはどうしていたのでしょう?
彼はその瞬間にも、彼女のために働いていたのでした。

看護婦さんが手鏡を少女に渡しました。
「ほら、あなたを見てご覧なさい、あなたはとっても美しいのよ・・・」

少女はおそるおそる鏡を覗き込みました。
そこに映った姿は愛らしいきらめく瞳の少女でした。

「これが、わたし・・・」
少女はにっこり微笑みました。

夕方になり、ピエロが病院に駆けつけました。
お医者さんと一緒に病室を訪れたピエロを、
少女は期待で胸を膨らませながら振り向きました。

そして、初めて少女が目にしたピエロの姿・・・

汚れた作業服を着た、ひとりの貧しい男の姿でした・・・
「ありがとう、あなたのおかげで眼が見えるようになりました。ほんとうにありがとう・・・」
少女の眼から涙の雫がこぼれました。

「よかった!見えるんだね、本当に良かった!」
ピエロも彼女の手をとり喜びあいました。

翌日、少女は退院しました。彼女ははじめてみる外の世界に感激し、
街角の咲く小さな花にもこころを奪われるのでした。

そんな喜びに溢れた少女の仕草を見て、ピエロは心からいとおしく、
本当に良かったと思うのでした。

ちょうど、いつもの街角に着いたころ、街は夕焼けに包まれて、
少女の美しい瞳は星のように輝き、その白い頬は夕陽を受けて
薔薇色に染まりました。

そして、ふたりはピエロの部屋に戻りました。
ピエロは鍵を開け、軋んだドアを開き、少女を招きいれ
「ここだよ、汚い部屋なんだ・・・」
と少女の顔を覗き込みました。

少女はあたりをきょろきょろ見回しました。
何もない部屋、汚れた灰色のカーテン、くらい小さな電気・・・

少女の顔に失望の影が走ったことにピエロは…。

街角に子どもたちが走ってきました。
また、ピエロが街角に戻ってきたのです。
子どもたちはうれしそうにピエロの演技を見つめました。
いつものようにピエロの白い顔には大きく微笑んだ口元が描かれていました。

そのうち、一番小さな男の子が指さしながらいいました。
「あれ?ピエロさん、泣いてるよ?どうして?・・・」

ピエロの頬にはきらめく大きな涙の雫が描かれていました。
「本当だ、ピエロさんが泣いているよ・・・」

子ども達は口々にそう言いました。
しかし、ピエロは無言で、おどけた仕草をして見せました。
その姿に子ども達は安心したのでした。

・少女は眼が見えないほうがしあわせだったのでしょうか?
・少なくても、ほんとうの愛に包まれていたでしょうか?
・そして、ピエロもそのほうがしあわせだったのでしょうか?

「いいえ」ピエロは彼女のしあわせを望んでいるのです。
眼が見えるようになった彼女は自分の翼ではばたいていったのです。
誰かに守られるのではなく、自分の力で歩くことを覚えたのです。

ピエロは今日も街角に立っています。
雨の日も、風の日も、ひとり街角に立ち続けます。

そしてその頬にはいつまでも消えない涙の雫が光っているのでした・・・

なんだかピエロが可哀想ですね。

報われない話です。

せめて少女がピエロにずっと感謝の気持ちを持っていて欲しいと思いました。
これも涙の理由の一つなのかもしれません。

もう一つのお話

下記の話をピエロの「涙マーク」の発端?となったお話しと紹介しているサイトが有りました。

昔々、ある国に演技のうまい道化師がいました。

その道化師が演技を始めると、どんな仏頂面の人も笑顔になりました。

彼はみんなの人気者で、彼の演技を一目見ようと近隣諸国からも大勢のお客さんがやって来るほどでした。

ある日、王様が来賓へのレセプションのために、その道化師と小屋の仲間を呼びました。

しかし、レセプションの当日に彼の息子が大病を患い寝込んでしまいました。

この子は、長く子宝に恵まれなかった夫婦にとって、やっと生まれてきた一人息子で、夫婦はこの子をとても可愛がっていました。

「今日のレセプションは断ろうか?」

そう夫婦が話していると、息子がベッドの中からこう言いました。

「パパの道化師大好きだよ、だってみんながパパを見て笑顔になるんだもん。僕は大丈夫だから、パパはみんなを笑顔にしてきてよ!」

彼は後ろ髪を引かれつつも、レセプション会場へと向かいました。

道化師が会場で準備をしていると、小屋の仲間が口々に言いました。

「こんな日くらい休めばいいものを、そんなに名声が大事なのか!」

道化師はいつものように演技を始め、いつものように観客をわかせます。

「自分の子供が苦しんでいるのに平然としてやがる!なんて奴だ!!」

道化師は演技を続けます。観客をわかせ続けます。

ショーの半ばに、使いの者があわてた様子で現れました。

使いの者が道化師に耳打ちします。

「息子さんが先ほど息を引き取りました、帰ってあげてください。」

けれども、道化師は演技を止めません。観客をわかせ続けます。

「子供よりも名声を取りやがった!子供を見捨てやがった!!」小屋の仲間は言いました。

それでも道化師は演技を止めません。観客をわかせ続けます。

しかし、いよいよショーも終わりにさしかかった頃、客席がざわつき始めました。

「道化師が泣いてる・・・」

「みんなを笑顔にしてきて!」

彼は息子との最後の約束を果たすためにステージで演技を続けていたのですが、観客の子供と息子がダブり、泣いてしまいました。

顔は笑ってるのに、体は楽しそうに動いているのに涙が止まりません。

彼は演技中に泣いてしまったことを恥じて、その後は二度とステージに立ちませんでした。

人々は彼を惜しみ、また彼を讃える意味で道化師のメイクに一筋の涙を描くようになりました。

道化師の笑顔の下には、深い悲しみが隠れているのです。

ピエロの涙

色々な話が有ります。
要は悲しみを含んでいると言う事を表現していると言うことですね。

おどけているけど、悲しいんだよ。
それが、理由だと思います。